ログハウス Q&A

ログハウスについて良くお問合せ頂くご質問とその回答です。
気になる事がありましたら、お気軽にお問合せください。

市街地で建築できますか?
市街地でもログハウスは建てられます。以前はロフト(小屋裏利用)のみなどの規制が有り、市街地での建設のネックになっていたこともありましたが、法改正で大幅に自由度が増し、ログ壁高6mまでの通常の2階建が可能になり敷地に合わせた設計が可能になりました。市街地でも違和感のないデザインをご提案しています。また、当社では準防火地域でもログ壁のままで建設可能な防火構造大臣認定を取得しています。
地震には強いですか?

ログハウスが地震に強いことは、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震など、これまでの巨大地震による倒壊事例なしという結果で実証されています。


写真:平成19年7月11日
つくば市 独立行政法人 土木研究所にて実験に使われたログハウス。

また、数百年に一度の大地震でも倒壊しない建築基準法の耐震基準の1.5倍レベルの強さでの実物大振動実験を行い、傾き数ミリ、亀裂数箇所という被害に止まるという結果を得て、耐震等級3をクリアする性能を確認しました。また、木材の積層が地震の横揺れを吸収する制震性能も確認されました。ログハウスの主材料である木は、単位重量あたりの圧縮強度はコンクリートの5倍、引張強度は鉄の4倍です。柔性と剛性を併せ持った材料を、積み上げたログハウスは、地震に対して粘り強く頑丈なのです。

長持ちしますか?
1000年以上も前に建てられた法隆寺の木造建築がいまだに残っています。これが証明しているように、木造建築の寿命は長いのです。日本最初のログハウスとされる東大寺正倉院の建物も1000年以上建ち続けています。適切なメンテナンスを施せば、ログハウスは長持ちします。さらに木には、時間が経って乾燥が進むにつれて強度が少なくとも300年間は増していく特性があります。
その木で作られたログハウスも、時間とともに年々益々強くなっていくのです。
ログハウスは火に強いですか?

木というと燃えやすいイメージがありますが、ログハウスに使われるような厚みのある木は表面が燃えると炭化膜ができて空気を遮断するので、芯まで燃えるには非常に時間がかかります。現在では実験によりその性能を実証し、マシンカット、ハンドカット共に認定を取得しています。さらに燃えても新建材のように有毒ガスを発生しないので安心です。

日本住宅 木材技術センターで行った、当社独自の耐火実験の結果写真です。

表面はこげているが中はそのままです。
防火構造大臣認定を取得しました。

ログハウスは寒くないですか?
ログハウスの壁は厚い木材です。木の熱伝導率は0.1-0.3、コンクリートの熱伝導率は1.4-1.6で比べると木の方が14倍も熱を通しにくい性質を持っています。
これは、木が無数の細胞内に、熱を伝えにくい空気を貯めこんでいるからです。つまり、ログハウスの壁は、断熱材そのものなのです。
天然の断熱材に囲まれたログハウスの中は、当然外が寒くても、中は暖かいままなのです。建具も全てペアガラス仕様で実際にお住まいのお客様から、「冬、暖かく夏涼しいのが予想以上で驚きました。冷暖房効率が非常に高いです。」という声を多くいただいています。
ログハウスの起源が、氷点下30-40度まで気温が下がるほど寒い北欧・北米なのも納得ですね。
結露は発生しませんか?
結露は、冷たい外気と室内の湿気と融合することで発生します。だから、冷たい空気の侵入を防ぐか、室内の湿度を抑えることによって結露は防げます。その二つの防止性能を、ログハウスは兼ね備えています。外の気温が低い時でも、高い断熱性を持った太い木材が、冷たい外気を室内にまで通しません。また調湿性もあり、室内の湿度が高い時は、太い木材の内部の細胞が水分を吸収することで湿度の上昇を抑えます。この二つの特性が、結露の発生を抑えるのです。
加えて、木製ペアガラス建具が標準仕様となっていますので結露を防止するとともに防音静粛性も発揮します。
ログハウスは健康に良いって本当ですか?
木に囲まれた空間に安らぎを感じた経験がある方は多いのではないでしょうか?木の香りや木目や年輪、適度な柔らかさや肌触りなどが人間にリラックス効果や心地よさをもたらしてくれることについては近年、研究が進みつつあります。またログハウスのようにふんだんに木を使用する建物は、その高い断熱性や調湿性により、住む人に優しい、快適な環境をもたらしてくれます。
ログハウスは環境に優しいですか?
木材は、コンクリートや金属と異なり、生産可能な生物資源です。適切な植林計画のもとで成長させた木を製材するだけで、製造時の消費エネルギーは鋼材の数百分の一と、格段に少ないのです。木材は製材後、二酸化炭素を貯蔵して固定します。日本の木造住宅が蓄えている炭素量は、日本森林全体の貯蓄量の18%に相当すると言われています。木造住宅は二酸化炭素の放出を防ぎ、地球温暖化を抑制する第2の森林なのです。さらに解体後も、建材や燃料として再利用することが可能です。この循環過程を追って分かるように、太陽エネルギーを取り込んで育った木を自然に近い状態で使用しているログハウスは、環境に優しい家なのです。
メンテナンスは必要ですか?
どんな工法で建てられた家でも、その工法に合わせたメンテナンスが必要です。天然の木を使うログハウスは、建物完成後、一般的に2から3年間程度はログハウス独特の「セトリング」(木の収縮による壁の沈み込み)がおきます。この期間はボルトの増し締め、柱や階段、窓廻りの調整等が必要です。また、外壁の塗装の塗り替えや、乾燥収縮による日割れの保護などのお手入れも必要です。外壁の塗装は、塗料や状況にもよりますが、標準的には完成から3~5年後に最初の塗り替えを行います。
適切なメンテナンンスやお手入れを行えば、ログハウスは大変寿命の長い建物です。